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怪獣ペン
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 子供の頃、いわゆる"ファンシー文具"というやつが大流行した。匂いつきの消しゴムとか、かわいい絵のはいったノートとか。キャラクタービジネスが急成長した時期だったから、ちょうどいいターゲット年代だった私たちはうまいこと踊らされたわけだけど、本人たちは本気で踊っていた。

 しかし匂いつき消しゴムを最後まで使い切ったことが、はたしてあったか? その答えは、今も実家の片隅に残る白紙のファンシーノートの山を見ればわかる。「まだ今のがあるのに、買わないの!」という母の言葉を想定し、筆箱をわざと壊したことがあったっけ。結局あまりに露骨でダメだったんだけど…(アサハカ)。
 戦時中、物資欠乏の極みのなかで育った母からすれば、言語道断の行い。でもさ、街を歩けば山ほどカワイイ物が溢れている時代に「欲しがりません」もムリだってばぁ(と自己弁護)…。

 すっかり大人になった今でもときどき、カワイイに惹かれてあまり使わないであろう文具をつい買ってしまうことはある。この怪獣ペンがいい例。ボールペンのインクの出はまったく良くなく完全にインテリアと化しているが、植物の間に差し込まれていいキャラ性を発揮しているので、その意味ではとても用をなしている。
 ボディは木製。凹凸部分は彫刻刀で掘ってあり、なかなかハンディクラフトでもある。

by pantaya | 2005-05-23 22:40 | stationery/goods


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