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年賀状のシメキリ
スケッチ/メモというタイトルにしておきながら
未だに何の画像も入れていないことを気にしてないわけではありませんが
あえてこのまま。
つれづれなるまま書き記す文字も、スケッチのうちということで。



昨年夏に身内の不幸があったため、今年の年賀状は作っていません。
小学校のとき「はがきの出し方」と文字の書き方を覚えて以来、年賀状プロジェクトを休んだことがないので(※)、この年末年始の儀式といってもいい「創作活動」がなかった年越しは、妙に時間がたっぷりとした不思議なものでした。(※ただし、ぬりぬり衝動期の谷間にあった数年前は別。年賀状すらやる気になれない状態にありました)

例年のこの時期にくらべて時間がありすぎるわけで、気が抜けたり、退屈したり、というマイナーなイメージになるかと思いきや意外にものんびりと、この空気を楽しめたのです。

お正月の挨拶をなぜか12月のせわしない時期に書くということには、ずっと違和感を持っていました。しかし、受け取る側として元旦に郵便受けを見に行くささやかな楽しみというのも知っていますから、すべてはそのため、世の中全体受け取る側への思いやりのために、このような習慣があるのだと解釈していました。
ことに印刷媒体の挿絵の仕事などをするようになってからは、12月頭までには本屋の店頭にならぶ1月号のための絵を10月頭には納める、というような前倒しがふつう。年賀状はそれにくらべたら限りなくリアルタイムに近いし、特別何も感じなくなっていました。

ところが昨年末のある日、昼間の国営放送番組から耳よりなことを聞きました。むかし、明治時代ころの年賀状は、元旦になってから書いていたのだと。
やっぱり、そうなんじゃん!
生まれて初めてオフィシャルに年賀状パスの年末を過ごしていた私にとって、これはみょうにストン!とお腹の真ん中まで入ってくるものでした。

さて、それでも元来のカード好き・書き文字好き・そしておえかき好きである私は、もちろん寒中見舞いプロジェクトは進行中であります。大幅にスケジュールからは遅れておりますが。
by pantaya | 2005-01-04 13:27


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