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筆で書く_其の一
c0023674_5253446.gif 小学生の時に学校で必ず書かされた書き初め。冬休みの宿題なので例によってあわてて書いていると、昔の教育でしっかりと書道の基礎を教わった父が「どれどれ」と見てくれた。しかし困ったことに、私が学校の先生に教わったとおりに書いている方法がことごとく、父にとっては「間違い」だった。字の形とか書き順が違うのではない。「はね」の入り方出方。「しんにょう」の構造解釈のしかた。それにそもそもその墨の色はおかしい。筆のおろし方もおかしい。持ち方も違う。その他。あれこれ。

 …こんな板挟みの状況で、どうしてノビノビした字が書けよう? 絵と同じくらい字を書くことも大好きな子供だったけれど、絶対に書道だけは好きになれなかった。

 それでも色を塗るので筆にはなじんでいたためか、大人になって書き初めの苦い思い出がうすれると同時に、筆文字への興味が湧いてきた。穂先がちゃんと本物の筆のように作られているのがウリの、ちょっとばかし高級なタイプが登場した時にはもう嬉しくて、用もないのに書きまくり。宛名書きだけでなくスケッチやらメモ書きまで、何から何まで。マジメな筆とは一線を画した「筆ペン」がゆえの気楽さに、ようやく書き初めのプチトラウマからは解放された。

 年賀状シーズンには必ず脚光を浴びていたものだけど、パソコンの普及によって、筆ペンならずとも筆記用具全般が打撃を受けているのかな。日本の筆記用具性能は世界でも図抜けているけれど、この筆ペンはそのなかでもスグレものだと思う。

by pantaya | 2005-05-07 07:24 | stationery/goods


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